最高業務責任者から学ぶリーダーシップの教訓 Leadership Lessons from the Chief Operations Officer

Alyssa Sarro | 2/11/2025

トピック: Continuous Improvement, Quality, Pharmaceuticals, Feature Engineering

Recipharmの著名な最高執行責任者であるルーク・バーガード氏とお話しする機会がありました。バーガード氏は現在製薬業に携わっていますが、バイオテクノロジー研究と自動車製造でよく知られています。

ルバーガード氏はフィールドエンジニアからオペレーションリーダーへとキャリアを発展させ、業界の複雑さを深く理解しながら強力なリーダーシップスキルを発揮してきました。彼は戦略的意思決定に不可欠なツールとしてデータ分析を重視しており、私たちは、ぜひ彼の視点を深く知りたいと思いました。

専門チームを構築する

バーガード氏はキャリアの中で、複雑なデータ分析ツールに伴う急な学習曲線という大きな課題に直面しました。彼は、これらのツールに慣れるのに必要な時間的投資は、多くの場合、メリットを上回ると考えています。Minitabを使用し始めたのは、そのためです。

バーガード氏は品質エンジニアであった初期からCOOとしての役割を担う現在まで、一貫してMinitab Statistical Softwareを活用し、チームを強化してきました。彼は、特に、Minitab AssistantやQuality Trainer(現在のEducation Hub)などの機能を重視しています。どちらも、応用統計の学習に実践的なアプローチを導入することで、トレーニングプロセスを加速するものです。ユーザーは、基礎となる原則を理解しながら知識をすぐに適用できるため、データ分析がよりアクセスしやすく効果的になります。

 

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重視する専門知識

チームを構築する際、バーガード氏は、複雑な問題が発生した場合に迅速にそれを特定して対処できる、統計に関する深い知識を持つ専門性の高い同僚の選択に重点を置いています。彼は、大規模で堅牢なチームを構築する代わりに、複雑な運用問題に取り組むために、問題解決者のチームに対し、分析手法を活用して隠れた根本原因やプロセスの欠陥を明らかにし突破口を見つけるよう依頼すると説明しています。包括的チームを構築することの重要性に関する彼の理解は、これらの個人の専門家から始まり、そしてそれは徐々に広がってゆく、というものです。

チームの成長への投資に対する取り組みでは、継続的改善に重点を置いています。成功する組織は、イノベーションと効率を促進するために、もっぱら強力な部門横断的なコラボレーションを活用します。

COOは、さまざまな部門を監督し、確実に会社の全体的な目標との整合性を図ることにより、このようなコラボレーションを促進する上で重要な役割を果たします。バーガード氏は、プロセスの改善、業務パフォーマンスの向上、そしてイノベーションの支援のために、部門横断的な協力が必要であるという自らの見解について語りました。 

部門横断的なコラボレーションを促進する:

  • 相互依存性を明らかにする:これらの部門がどのように相互作用するかを理解し、改善の余地がある分野を特定します。彼は、チームの弱点にこだわるのではなく、チームの強みを活かしてゆくことを重視しています。
  • 共通の目標を促進する:各部門が共通の目標に向かって取り組み、会社の全体的な戦略に沿って努力していることを確認します。バーガード氏にとって、これらの目標は、安全性、品質、配送、コストに関するものです。
  • 知識の共有を促進する:チーム間の情報とベストプラクティスの交換を奨励し、より多くの情報に基づいた意思決定につなげます。一つのデータポイントが複数の部門を通過する必要があるため、必ずチーム間でデータが円滑に流れるようにすることが重要です。

バーガード氏は自分が監督する多くの異なる部門について、「僕が関わっていない部門を挙げた方が早いかもしれないですね!」と冗談混じりに話してくれました。プロセス開発から戦略的調達、製造、エンジニアリングまで、彼の意思決定には4~5次元のデータが必要です。さらに、彼は、オペレーション全体でイノベーションを促進する上で重要な役割を果たしています。最近のReciPredict の導入は、組織内の他の機能やツールを使った複雑なデータ分析が、Recipharmの顧客に利益をもたらす力を示しました。

チーム間でデータを合理化する

バーガード氏の指摘によれば、どの会社でも、適切なデータをタイムリーに取得し、それをダッシュボードに表示し、解釈する前に必要なすべての作業を行うことに苦労しているとのことです。「すべてがサイロで機能しているのです。」  しかし彼は、チーム間のデータの合理化を図り、情報に基づいた意思決定を行っています。そうすることで、COOは以下の力を得られます。

  • ボトルネックを特定する:生産プロセスのボトルネックや非効率性を特定することで、効率性を高められる領域を明らかにします。
  • パフォーマンスを測定する:主要業績評価指標(KPI)を追跡してイニシアチブの有効性を評価し、改善すべき分野を特定します。
  • 証拠に基づく意思決定を行う:データを使用して意思決定を支援し、仮定や直観への依存を減らします。

テクノロジーを活用する

Minitabの影響の顕著な例の一つは、バーガード氏がQuick Response Quality Control(QRQC)を利用していることです。QRQCをフレームワークとして採用することで、チームは品質問題を迅速に特定して対処し、ダウンタイムを減らし、全体的な製品品質を改善できます。Minitabの統計機能により、チームはQRQCイニシアチブのためにデータを分析して欠陥の根本原因に関する洞察を得、的を絞った是正措置を導き出すことができます。

彼が20年以上にわたりMinitab Statistical Softwareを戦略的に導入し使用してきた事実は、現代の業務におけるデータ駆動型意思決定の変革的な可能性を強調するものです。バーガード氏は、データ分析のツールと知識でチームを強化することで、オペレーショナルエクセレンスと継続的改善の文化を育んできました。

バーガード氏は、チームが助手としてAIを利用し、それがテキスト処理に役立つことが証明されたと述べています。しかし、リスクは、基本的な分析機能しか提供しないのに、過剰に期待された「万能であるかのようなプラットフォーム」に縛り付けられてしまうことです。多くのツールは構造化データに上手く対応できず、それが非効率性につながっています。ベンダーは、実際に提供するのは知識であるのに、インテリジェンスだと宣伝します。多くの場合、真のAIの成功にはカスタムソリューションと、プロバイダー、エンジニア、数学者を組み合わせることが必要です。  

Minitabでは、品質、信頼性、精度というブランドの価値観に沿った、信頼性の高い検証済みのAI技術に重点を置いています。弊社の手法は厳格にテストされており、ソリューションにはルールベースのAI、エキスパートシステム、機械学習などの信頼できる実証済みの技術を使用しています。弊社は新しい技術を研究し、これらの基準を満たしていることを確認しています。

 

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*このブログ投稿は、Recipharm の Luc Burgard 氏とそのチームとの共同執筆です。