継続的改善vs品質:この2つの違いとは? Continuous Improvement vs. Quality: What’s the Difference?

Stacey McDaniel | 8/29/2023

トピック: Minitab, Minitab Engage

継続的改善と品質は、同列に語られることが多いものの、同じではありません。継続的改善品質には関連性がありますが、それぞれの目的が違います。製造面でのこの2つの違いと、この2つを達成するツールについてご説明します。

  • 製造品質とは、製造工程と最終製品の卓越度のことで、望ましい仕様以上であることを保証するものです。品質は、信頼性、耐久性、性能、安全性、使いやすさなど、さまざまに定義できます。
  • 継続的改善とは、無駄をなくし、コストを削減し、生産性を上げるため、改善領域を特定し、根本原因を分析し、変更を実装するものです。

どちらも製造の成功には不可欠な要素ですが、品質保証は最終製品が望ましい基準を満たしていることを保証する一方で、継続的改善は製造工程をより効率的かつ効果的にすることに重点を置きながら、長期的な成功と持続可能性につなげるものです。このような違いは製造現場固有のものではなく、事務所にも設計品質と継続的改善の違いがあります。進行していくプロセスです。

継続的改善と品質が重複する箇所

継続的改善は品質の重要な推進力です。組織は、工程、製品、サービスを改善することに常に努め、より高い品質の成果を生み出します。品質は、継続的改善の重要な目標です。組織は、継続的改善プロセスを導入することで、大きな問題になる前に問題を特定して対処し、品質を上げることができます。

世界的な大手電子機器メーカーが、どのように品質管理システムと継続的改善プログラムを標準化し、組織間で視覚化したのか、ご覧ください。

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使用されるさまざまな手法

品質と継続的改善にはさまざまな手法が用いられていますが、以下のような、重複する部分もあります。

  • 品質保証では、Six Sigma、総合的品質管理 (TQM)、統計的工程管理 (SPC)、リーン生産方式などの手法が一般的です。これらの手法は、一貫した高品質の生産結果を出すために、故障の特定と排除、ばらつきの低減、工程の安定性の向上に重点を置いています。
  • カイゼンやリーン生産方式などの継続的改善手法は、無駄をなくし、サイクルタイムを短縮し、効率を上げるために製造工程を最適化することに重点を置いています。これらの手法は、改善の機会の特定、可能性のある解決策のテスト、継続的なフィードバックループでの変更の実装などの問題解決アプローチを頼りにするものです。

品質保証手法と継続的改善手法のどちらも、製造工程を強化し、製品品質を改善するように設計されています。ですが、使用するテクニックやツールは、それぞれのアプローチの具体的な目標によって異なります。

ツールの違い

品質ツールと継続的改善ツールは、工程と品質を改善するために調査する際、異なる側面でそれぞれがとても重要です。

  • 品質ツールは、調査結果の正確性、信頼性、有効性を確保するために使用します。これらは、発生しうる偏りの原因を特定し、データ収集の一貫性を測定し、統計分析の精度を評価するのに役立ちます。調査で用いる品質ツールの例としては、管理図、パレート図、特性要因図 (魚の骨図)、統計的工程管理などがあります。
  • 継続的改善ツールは、調査プロセスを最適化するために使用することで、調査プロセスがより効率的、効果的になります。このようなツールは、無駄な領域を特定し、サイクル時間を短縮し、生産性を上げるのに役立ちます。調査で用いる継続的改善ツールの例としては、カイゼン、リーン生産方式、PDCA (計画、実行、評価、改善) などがあります。

 

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調査の質を確保し、調査プロセスを改善するには、品質ツールと継続的改善ツールの両方が必要です。品質ツールは調査結果の正確性と有効性を確保するのに役立つ一方で、継続的改善ツールは調査プロセスを、より少ない時間と労力でより良い結果を達成するよう最適化するのに役立ちます。そのため、質の高い調査結果を出せるように、両方のツールを使用する必要があります。

上記のとおり、継続的改善と品質はかなり違うものであり、一方がなければもう一方は成り立ちません。Minitabが、御組織の継続的改善や品質への取り組みにどのように役立つかについて、当社までご相談ください。

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