こちらはジョシュさんです。東海岸でチョコレート工場を経営しています。生産管理者としての新しい役職に情熱を感じ、高品質でおいしいチョコバーを生産したいと考えています。ジョシュさんの工場は順調に業績を上げていますが、経験豊富な生産管理者として、常に改善の余地があることを認識しています。
以前使っていたMinitabのツールとテクニックを実装し、機会を評価し、可能であれば、前向きな変化を起こそうと、ワクワクしています。
このブログでは、チョコバー製造の簡単な例、卓越性を達成するための手順、メーカーが工程と品質を改善するのに役立つMinitabソリューションについて、ご説明します。
では、始めましょう。
現在の工程を確認する
ジョシュさんは、まず、工場の製造工程の現状を、簡単に把握したいと考えています。Minitab Engageで作成した、チームのプロセスマップを確認してみます。プロセスマップは、工程またはワークフローのすべての手順とアクティビティを視覚化したものです。チームは、カカオ豆からサプライヤーの配送まで、必要なすべての手順を図示します。
工程は単純に見えますが、ジョシュさんは、詳細に理解し、潜在的な非効率性を特定したいと考えています。
GEMBA WALKを実施する
ジョシュさんは、工程をより深く理解するために、チョコレート工場の製造現場を歩いてみることにしました。実際の工程を直接確認する最も効果的な方法は、Gemba Walk（現場聞き取り）です。
ジョシュさんは、現場を歩きながら、従業員と話し、質問し、従業員が直面している課題についてより深い洞察を得ます。洞察を得ることに加えて、工程のボトルネックを特定し、チームと協力して、継続的改善、チョコバーの品質、安全性の新しいアイデアを生み出すこともできます。
Gemba Walkの最後に、観察結果をMinitab Engageの現場聞き取りシートに記録します。
観察結果の全体像を把握するために、以前に閲覧したプロセスマップを、聞き取りシートの上部に添付します。こうすることで、1か所で詳細を確認し、プロジェクトの進行状況を監視できるようになります。
ジョシュさんは、Gemba Walkの結果を詳しく見て、バーの品質を改善するには工程をさらに深く掘り下げる必要があると判断しました。
GEMBA WALKの観察結果を確認し、統計的工程管理で品質基準を評価する
ジョシュさんは、Gemba Walkの後、自分の質問と調査結果を確認します。 最初の質問は、「達成しようとしている目標は？」でした。自分の第一目標は、仕様を満たす高品質のチョコバーを製造することです。品質改善により、コストを節約でき、より良い製品を顧客に提供する十分な機会も得られます。
ジョシュさんは、品質管理者と、チョコバーの型への充填の一貫性と正確さについて話し合います。型に入れすぎると、顧客を喜ばせることはできるかもしれませんが、チョコバーあたりの平均コストが上昇する可能性があります。入れる量が足りないと、顧客はがっかりする（そしてお腹が空く！）可能性があります。
品質管理者は、統計的工程管理を採用し、ばらつきや不良を減らしながら、一貫した高品質の型充填を確保しています。工程の安定性を視覚化するために、品質管理者は、Minitabを使用してXbar-R管理図を作成します。管理図は、工程の時系列の性能を明確に把握できるため、チームの参考になります。測定値が管理限界線内であれば、チームは工程が安定していることを認識します。品質管理者の懸命な努力のおかげで、管理限界線は最小仕様限界を上回っています。 
ただ、複数のデータポイントが管理限界線外にあり、充填レベルが1.55オンスの仕様限界に向かって下降していることに気づきました。ジョシュさんは、品質管理者に、リアルタイムSPCやダッシュボードなど、追加のMinitabソリューションを使用して工程を継続的に監視し、仕様外れが製造され始めたら、不良バッチを丸ごと製造することなく、即座に対応するよう提言しています。 ジョシュさんは、この改善によって、すぐには節約できないかもしれないが、長期的には不良がなくなり、大幅な節約につながることを知っています。
また、品質管理者とチームが、ブレインストーミングを開始して、充填量が減少している理由を調査することも提言しています。ばらつきの原因を特定して対処することで、チームは充填工程を継続的に改善し、将来の不良を最小限に抑えることができます。
GEMBA WALKで明らかになった疑問や非効率性に引き続き対処する
ジョシュさんは、製品の品質とそれに関連する工程の疑問に対処した後、他の疑問と改善領域を確認します。 チームのもう1つの改善領域が、工場の従業員にトレーニングプログラムを提供することであると認識しています。このプログラムにより、効率を確保し、高い品質基準を維持する工程を、しっかりと理解できるようになります。
Minitab Education Hubでは、組織全体で展開して追跡できる、さまざまなトピックとレベルの学習計画、教材、トレーニングすべてが1か所に集約されています。
トレーニングに加えて、継続的改善管理者は、従業員に、四半期ごとにアイデアを提出することを奨励する、アイデアプログラムも実施しました。これにより、イノベーション文化が育まれ、従業員が積極的な貢献者であると感じることができます。
結論: 1つのプロジェクトが継続的な学習とアイデアの文化につながる
工程と品質基準を改善する方法は、たくさんあります。この例では、リーンツール、問題解決手法、統計分析をすべて適用して、チョコバーの全体的な品質を上げるようにします。始めるのは怖いかもしれませんが、Minitabソリューションは、一度に1つのプロジェクトまたは工程を改善するように構築されています。 この例は、Gemba Walkにより、ジョシュさんとチームが毎回高品質のチョコバーを製造するという、素晴らしい成功話です。甘美な成果です！
Minitabで製品または工程を改善する用意はできていますか？
