問題に直面しているとき、「牛の角を捕まえる(恐れず問題に取り組む)」ということわざを聞くことがあります。口で言うほどやさしくはない、ということもしばしばです。
新型コロナウイルス感染症がもたらす経済的な影響によって、世界中の企業が複数レベルのサプライチェーンで生じている現象への対処を余儀なくされています。その現象とは、サプライチェーンの下流(つまり顧客近く)から上流にさかのぼっていくにつれて、注文量が増大するというものです。これをブルウィップ効果と言います。
統計分析がブルウィップ効果の影響を予測
および軽減するのにどう役立つのかご覧ください
サプライチェーンを完全にコントロールすることはできません。しかし、この時期に、どんな企業にも役に立ち、ブルウィップ効果に対抗するための手段があります。それは効率の向上です。効率を高める簡単な方法は5つです。
1. 現在のプロセスのマッピング
シンプルなフローチャート、機能横断プロセスマップ、バリューストリームマップのどれを使うにしても、プロセスの現状を可視化することは重要です。コミュニケーションの質を高め、改善領域を特定し、部門間のコンセンサスを構築するのに役立ちます。
Minitab Workspaceには可視化ツールが90以上あり、簡単に工程と改善案を実現し、それらを組織全体で効果的に共有することができます。バリューストリームマップの例は、以下のとおりです:
2. 重要プロセス指標の工程能力の理解
時間通りの納品、機械の稼働時間、ライン間のダウンタイム、在庫の正確さ、顧客満足度は、製造における一般的な業績指標の一部にすぎません。業績指標がどのぐらい目標を達成しているかを知ることは、工程能力を把握し、重要プロセス指標(KPI)を定量化し、効率を高める方法を探るのに欠かせません。
Minitab® Statistical SoftwareのProcess Capability Sixpackを使用して、工程能力を専門的に評価します。Capability Sixpackは、重要な仮説を確認しながら、特にKPIを評価し、工程の全体像を可視化します。詳細は、理想的な (Capability) Sixpackを得る方法の無料ガイドをダウンロードしてください。
3. 重要プロセス入力変数の割り出し
工程を全体的に見渡して、効率向上につなげる別の方法はあるのでしょうか?特性要因図。
石川ダイアグラム、または魚の骨図としても知られるこのツールは、チームのブレインストーミングを促進し、工程内のすべての潜在的な要因または変数を視覚的に整理するのに役立ちます。特にサプライチェーンを調べるとき、各サプライチェーンの段階ですべての入力変数を含め、その重要プロセス出力変数への影響に基づいて整理することができます。
アイデアマップとCTツリーも効果的なブレインストーミングツールです。この3つのツールすべてが、新しいMinitab Workspaceで提供されています。
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4. プロセス関係の定量化
すべての入力変数を整えると、Minitab Statistical Softwareの線形回帰や分類木と回帰木(CART®)などの予測モデルツールが、どの重要入力変数が重要プロセス出力変数に影響をおよぼすのかを割り出せます。このモデリング手法は、重要入力変数の影響を定量化し、その関係を分析できるため、本当に重要なものとそうでないものを見分けることができます。
5. 経時的にKPIをモニタリング
変化が起こっているときに将来を予測して作戦を考えたい場合には、管理図を活用できます。
個別管理図などのシンプルな管理図、EWMAなどの高度な管理図のどちらを使う場合でも(下記のブルウィップ効果eBookで説明しています)、Minitab Statistical Softwareで工程をモニタリングし、将来的なブルウィップを回避するのに役立ちます。
「牛の角を捕まえる(恐れず問題に取り組む)」用意はできていますか?
この記事によって、事業の効率を高めてサプライチェーンの問題に対処するのに役立つインスピレーションやアイデアを得ていただくことはできたでしょうか。特定の問題でサポートを必要とされている場合、または何かに取り掛かるうえでガイダンスを必要とされている場合は、Minitab サポートページをご覧になるか、当社まで電話またはオンラインでご連絡ください。
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