多くの製造業の企業様にとって、製品の品質を確保することは、無駄、手直し、非効率性との戦いの繰り返しです。この業界の現実の課題に基づく実例で、あるエレクトロニクス部門のメーカーが高い廃棄率とコストのかかる手直しに起因する多額の費用に直面したケースがあります。このメーカーでは、人間の検査担当者が目視での品質チェックを行っていましたが、結果に一貫性がなく、コストを抑えながら高い基準を維持することは困難でした。
品質保証(QA)チームは、この問題は、カメラ検査システムを導入して精度を改善し、欠陥を減らすことで解決できると考えていました。しかし、経営陣は納得しませんでした。チームは、自動化への投資が品質とコスト削減の測定可能な改善につながることを証明するために、データ駆動型の明確な証拠を必要としていました。新しいシステムの結果には、試験対象のユニットの欠陥の有無に関する、より正確な情報が含まれるでしょう。
カメラ検査が人間の検査担当者よりも本当に効果的かを判断するために、QAチームはMinitab Statistical Softwareを利用しました。同チームは、ゲージR&R調査を実施して検査結果の変動を測定し、分散分析(ANOVA)を実施して人間の検査担当者とカメラシステムのパフォーマンスを比較しました。
その結果、カメラシステムの方が高い一貫性を示し、検査の信頼性が高い一方、人的ミスによって不必要な無駄につながる変動が起こり得るとわかりました。レポートに示された調査結果には、強い説得力がありました。しかし、もう1つの課題は、経営陣に生の統計分析を提示することで、これにはデータの可視化とコミュニケーションによる、さらに戦略的なアプローチが必要でした。
ここではMinitabダッシュボードが重要な役割を果たしました。QAチームは、数値だらけのスプレッドシートを見せるのではなく、調査結果を明確でインタラクティブなダッシュボードにまとめ、自動化は必須であると示せるものに仕上げました。
複雑な統計結果を視覚的なストーリーに変換することで、チームは、各試験対象ユニットに欠陥の有無を決定するカメラ検査の真の影響を経営陣にわかりやすく示すことができました。その結果、経営陣は投資を承認し、品質向上、コスト削減、生産プロセスの効率化につながりました。
カメラ検査の実装だけで終わることはなく、Minitabダッシュボードを使用することにより、同社は品質指標の追跡を継続し、傾向のモニタリングと改善の新たな機会を見定め、投資による継続的な価値実現が保証されました。さらに、同社はカメラ検査戦略をサプライヤーにまで拡張し、サプライチェーン全体で一貫した品質を確保しました。 |
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Minitabダッシュボードは、投資の正当化、プロセスの最適化、またはパフォーマンスの見える化を求める企業様や品質チームに、行動を起こすために必要な明確さと自信をご提供します。Minitabを使用して生データを強力で戦略的なインサイトに変える方法をご覧ください。