Minitabのインターフェイスに簡単にカスタム分析を追加する方法があればいいのに、と考えたことのある方は、ぜひこれをお読みください!Minitabの新しいPython統合機能により、MinitabインターフェイスのボタンでカスタムPythonコードを簡単に実行できるようになりました。プログラマーじゃないからと、恐れないでください!私自身もプログラマーではないので、私にできるなら、あなたもできます。
この記事では、Pythonスクリプトを実行するためのボタン付きカスタムメニューを追加する手順についてご説明します。PythonスクリプトがQQプロットを生成し、結果はMinitabの出力ペインに表示されます。
あなたがコーディングの達人であれば、この例は相当単純でしょう。でも職場の同僚たちのためにこれに似たものをごく簡単にセットアップできるんだ、そして彼らがカスタムコードを活用できるようにしてあげられるんだと実感できるはずです。英雄になれます!
まずは大事なことから:Pythonを起動しましょう
この機能はMinitab 19.2020.1以降で利用できるものです。Python 3.6.1以降がインストールされている必要があります。MinitabをPythonに接続する方法の詳細については、こちらをご覧ください。
QQプロットを生成するPythonスクリプトと、データをMinitabからPythonに送信して結果をMinitabに返すコマンドは、以下の通りです。
上のPythonスクリプトは、こちらからもダウンロードできます。私はインターネットを検索してQQプロットを生成するスクリプトを見つけました。これは、コーディングを学びたくない人にとって手っ取り早いですね。なお、上のコードはMinitabワークシートの列C1にあるQQプロットのデータを取得することに注意してください。
コーディングの達人ですか?
MinitabでPythonファイルの場所を設定する
まず、Pythonスクリプトの場所をMinitabに教えます。使用するメニューパスは [ファイル] > [オプション] です。新しいウィンドウで、スクリプトを保存したデフォルトのファイル場所を参照します。指定したフォルダでPythonスクリプトが検索されます。
新しいカスタムMinitabメニューを作成する
- [表示] > [カスタマイズ]を選択します。
- [コマンド]タブの[カテゴリ]リストから、[新規メニュー]を選択し、[コマンド]リストから[新規メニュー]を選択します。
- [カスタマイズ]ダイアログボックスが開いている間に、[新規メニュー]をMinitabインターフェイス内の表示させたい場所までドラッグします。挿入箇所が表示されたら、マウスのボタンを放します。
- Minitabインターフェイスの新規メニューの場所で、[新規メニュー]を右クリックし、[名前ボタン]を選択します。カスタムメニューの名前(たとえば、Pythonスクリプト)を入力し、[OK]をクリックします。
- [閉じる]をクリックします。
読み続けていますか?素晴らしい!あともう少しです!
Pythonスクリプトを呼び出すMinitab execマクロを作成する
次に、新しいWindowsメモ帳ファイルを開いて、以下のコマンドを入力します。
PYSC "QQ_plot.py"
このPYSCコマンドは、Minitabに、Pythonを呼び出してQQプロットスクリプトを実行するよう指示します。PYSCはMinitabコマンドです。二重引用符で囲まれた値は、実行するスクリプトの名前です。
Minitab execの中にコマンドを保存するには、テキストファイルを保存し、「QQ_Plot.MTB」という名前にします(.txtではなく必ず.MTBとして保存してください)。このファイルを、Pythonスクリプトが保存されるデフォルトのファイル場所に保存します([ファイル]> [オプション]を使用してMinitabで設定したのと同じ場所)。
よくできました!次に、Minitab execファイルを実行するコマンドを作成します。
Minitab execファイルを実行するコマンドを作成する
- [表示] > [カスタマイズ]を選択します。
- [カスタマイズ]ダイアログボックスで、[ツール]タブをクリックします。
- [ツール]タブで、[新規(挿入)]ボタンをクリックします.
- コマンドの名前を入力します(ここではコマンドにQQ plot C1という名前を付けました。このコマンドのデータがワークシートのC1にあることを思い出せるようにするためです。)次に、Enterキーを押します。
- [開く]ボタン(...)をクリックします。
- ファイルの種類のドロップダウンリストから、[すべて(*.*)]を選択します。
- 前に保存したexecファイル「MTB」を参照して選択します。
最後に、マクロをカスタムメニューに追加して、Minitab/Python QQプロットを作成!
- [表示] > [カスタマイズ]を選択します。
- [カスタマイズ]ダイアログボックスで、[コマンド]タブをクリックします。
- [カテゴリ]リストから、カテゴリを選択します。
- [コマンド]リストから、追加するコマンドを選択します。
- [カスタマイズ]ダイアログボックスが開いている間に、選択したコマンドをMinitabインターフェイスのカスタムメニューまでドラッグします。
- [閉じる]をクリックします。
良い感じです!もう少しお付き合いください。ゴールは目の前です。
Minitabワークシート(前述のスクリプトを使用している場合は列C1)にデータを追加した後、右側のカスタムメニュー[Pythonスクリプト]で作成した[QQ Plot C1]ボタンをクリックします。
MinitabによってデータがPythonに送信され、Pythonはコードを実行して、次のようなグラフをMinitab出力ペインに送り返します。
その調子!Minitabの新しいPython統合機能と無料のオープンソースコードにより、コーディングの学習には特に興味はないけれど、追加機能にアクセスしたいと思っている私たちのような人にとって楽になります。